【薬剤師×HIV】ART(HIV治療の基本)

薬剤師×HIV

1980年代にHIVが猛威をふるい、死の病と恐れられていた頃から考えると、現代は薬さえ飲んでおけば死なないという慢性疾患と認識されるようになってきました。

偏見は一向に無くなるところまではいきませんが、本当に少しずつ正しい知識が広がっているように感じます。 そこで、今日はHIVの治療の基本についてです。

抗HIV薬が初めに上市されてから30年以上、初めは単剤から治療が始まり治療の強度や耐性ウイルスの問題から1996年には多剤を組み合わせて治療を行うHAART (Highly Active Anti-Retroviral Therapy)が導入されて大幅に治療効果が上昇しました。

Highly Activeの部分は現在では当たり前となり、今は『ART
(Anti-Retroviral Therapy)
』が一般的な呼び名となっています。

ARTの基本は核酸系逆転写酵素阻害剤(NRTI)を2剤とインテグラーゼ阻害剤(INSTI)またはプロテアーゼ阻害剤(PI)または非核酸系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)の中から1剤の計3剤(ブースターが必要な場合は4剤)の組み合わせです。
3剤も飲まなければならないのはとても負担となります。

しかし、今は3剤が配合されて1剤となったSTR(Single Tablet Resimen)の薬が主流となって負担がかなり軽減されています。

ただ、毎日決まった時間に一生飲み続ける必要があることには変わりありません。

食後に飲まなければいけない薬もあります。

2剤レジメンや注射剤など、今後ARTの内容は変わっていくことが予想されます。

少しでも簡便で、負担が少なく続けられる治療の開発が進んで欲しいですね。

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